財団情報

理事長挨拶

理事長写真
公益財団法人北九州産業学術推進機構
理事長 國武 豊喜

地域振興の頭脳となるべき知的基盤を整備し、新産業の創出や地域産業の高度化そして人材育成を図る狙いで、平成13年(2001年)に北九州学術研究都市(学研都市)が誕生しました。財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS<フェイス>)も、地域の大学・研究機関と産業界の連携の支援機関として同時に創設されました。

現在、学研都市には、北九州市立大学国際環境工学部・大学院国際環境工学研究科、九州工業大学大学院生命体工学研究科、早稲田大学大学院情報生産システム研究科、福岡大学大学院工学研究科の1学部4大学院、その他16の研究機関や50社を超える企業等が集積しています。開設時には約300人だった学生数は、現在約2,300人となり、そのうち留学生は520人を超え、まさにアジアを中心とした各国からの頭脳が集まるキャンパスとなっています。また、大学教員・企業の研究者等を含めると、約3,000名の人々が、教育・研究活動等を行っています。

FAISは、この学研都市のキャンパスの一体的運営や学研都市進出大学等の研究シーズと地域企業などのニーズをつなぐコーディネート活動をはじめ、産学連携による研究開発への助成、研究成果の事業化支援などに取り組んでおり、学研都市における国等からの研究開発資金の獲得額は、平成22年度約22億円にのぼっています。学研都市開設時の平成13年度と比べ約5倍となるこれらの資金は、文部科学省や経済産業省所管の事業をはじめ、数多くの研究開発プロジェクトや人材育成プロジェクトを実施してきた成果です。また、「アジアの中核的な学術研究拠点」を目指し、アジアを中心とした海外大学・研究機関やサイエンスパークと交流協定を締結し、大学等との共同研究活動に対する支援も行っています。その結果、現在、学研都市内には中国(清華大学、上海交通大学、北京大学)、イギリス(クランフィールド大学)の大学が研究室を設置し、学研都市内の大学との共同研究を実施するなど国際連携も進んでいます。

このような中、FAISは北九州市が地域をあげて取り組んでいる省エネ・資源関連の様々な取り組みを技術開発面からサポートしていくため、「先導的低炭素化技術研究戦略指針」(平成23年1月)を策定しました。また、「FAIS中期計画(平成23年度~25年度)」を実施するなかで、「豊かな低炭素社会の実現に向け、チャレンジ!」することとしています。

目まぐるしく変動する世界の経済状況や、低炭素社会の構築、過日の東日本大震災を契機としたエネルギー問題等に対応していくため、知を活用した産業・学術の振興が一層重要になっていきます。北九州学術研究都市およびFAISは、豊かな低炭素社会の実現に向けチャレンジし、今後とも不断の努力を続けて参ります。