北九州医工学術者協会について

北九州医工学術者協会のロゴ

『Kitakyushu Medical and Engineering Cooperative Association』
愛称 KMEC(ケメック)

 北九州医工学術者協会は、平成元年7月に医療及び関連業界の学術、産業及び行政の各分野における専門家の研究及び交流を通じ、専門家の知識と産業界の高度な先端技術力とを結集し、新たな学術環境の創造を図るとともに、地域に新しい産業・技術を創出することにより、地域経済の発展に寄与することを目的として設立され、各大学の教員が主体となり運営しております。

 近年は特に学術研究に注力しており学術研究の発表の場として北九州医工学術者会議を開催、令和4年1月開催時点で61回目を迎えております。

ご挨拶

北九州医工学術者協会会長 神谷教授
北九州医工学術者協会会長 神谷 亨
九州工業大学・教授

 北九州医工学術者協会(KMEC: Kitakyushu Medical and Engineering Cooperative Association)は、昭和63年4月に第1回医工学術者会議を開催して以来、地域に基盤を置く企業の方、大学の研究者、学生の皆さんに支えられ、共同研究を含めた成果を発表する場として長らく活動して参りました。昭和59年の研究会からスタートし、学界の諸先輩方や研究者の熱い討論の場としてその意義を深めて参りました。北九州医工学術者協会設立当初の趣意書には、「市内の医学、工学、歯学その他領域の専門研究者の知識と産業界の高度な先端技術力とを結集し、新たな学術環境を創造するとともに、地域に新しい産業・技術を創出することにより、地域経済の発展のために寄与することを目的に、北九州医工学術者協会を設立するものである」とあり、産学官連携による交流と地域への発展を目指してスタートしました。私自身も大学院生時代には、医工学術者会議が第1回目の学会発表でしたので、当時の緊張感や白熱したディスカッションの様子は今でも鮮明に覚えています。

 一方、昨今の新型コロナウィルスの影響もあり、しばらくの間学会の開催も遠隔のみで実施されるなど、多くの制限があったのも事実です。しかし、北九州には医学や工学系の大学として九州歯科大学、産業医科大学、北九州市立大学、九州工業大学の研究者間の交流が盛んに行われ、これらの知の結集の場として再度北九州医工学術者協会を盛り立てて参りたいと決意を新たに致しました。そのため、北九州医工学術者協会の顧問、監事・理事のご指導の下、医学、歯学、工学の融合の場として学会の活性化に向けた研究成果発表会、他の学界との交流も深めながら産業界の発展に貢献できる活動に邁進したいと思っております。

 昨今の産業界を見ても、単一の分野のみで完結する学際領域は殆どなく、他分野の研究者間の交流は一層重要性を増しています。北九州医工学術者協会が他分野の融合により、新しい気付きから学際の開拓に貢献でき、国内は勿論、世界に向けた情報発信ができる場として活用できれば何より嬉しく思います。医工関連の企業や学際領域の皆様のご声援・ご参加を心よりお待ちしております。