いよいよ2015年に自動車メーカーから燃料電池自動車(FCV)が販売開始される予定です。 北部九州は国内における自動車関連産業の一大集積拠点ですが、次世代自動車のものづくり の流れにも乗り遅れないために、この度、本セミナーを企画しました。
日 時 | 平成26年3月5日(水)14:00~16:40 |
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場 所 | 西日本総合展示場新館3階 302・303会議室(北九州市小倉北区浅野3-8-1) |
主 催 | 公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)自動車技術センター |
参加人数 | 55名 |
内 容 | 14:00~15:00:①『FCVに関する九州大学の取り組み』 15:00~16:00:②『水素社会の到来を産業創造に繋げる視点』 16:10~16:40: 相談会(希望者のみ) |
セミナー内容
テーマ:①『FCVに関する九州大学の取り組み』
【講師】九州大学 次世代燃料電池産学連携研究センター
センター長・主幹教授 佐々木 一成 氏
【講師ご紹介】
1993年スイス連邦工科大学チューリッヒ校工学博士号取得。 現在、九州大学次世代燃料電池産学連携研究センター長、水素エネルギー国際研究センター長などを兼務。 主に、固体酸化物形および固体高分子形燃料電池の材料・プロセス研究に従事し、九大「水素プロジェクト」を先導している。
【セミナー内容】
エネルギーを取り巻く状況と自動車メーカー各社のFCV開発状況、FCVの特性、技術的な課題などを 解説されました。また、九州大学の燃料電池に関する取組についても紹介されました。
テーマ:②『水素社会の到来を産業創造に繋げる視点』
【講師】デロイト トーマツ コンサルティング株式会社
グローバル マネジメント
インスティテュート ディレクター 國分 俊史 氏
【講師ご紹介】
IT企業社長室、シンクタンク、米国系戦略コンサルティングファームのプリンシパルを経てデロイトに参画。 自民党が推進している「FCVを中心とした水素社会の実現を促進する研究会」にて民間企業の事務局を担当している。
【セミナー内容】
水素社会を実現するためには、水素の製造から貯蔵・輸送、そして利用に至る一連の流れを俯瞰 しながら、戦略的に制度やインフラの整備を政策として進めていくことが大切であり、その中で FCVも位置づけて、グローバルにビジネスを考えていくことが重要と紹介されました。
相談会
水素ビジネスに関心が高い3社6名の企業担当者がセミナー後に出席されました。 本日の両講師が相談員として対応し、相談があった水素インフラや水素の運搬方法について、技術とビジネスの両面から判りやすく解説されました。 その結果、相談者は技術的な疑問を解決し、今後のビジネス展開に対するヒントを持ち帰って頂きました。
勉強会は北九州におけるFCVにご興味のある多数の企業の参加を得て、盛況のうちに終わることができました。
ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。