DXの進め方
DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていくにあたり、必ず押さえておくべきポイントがいくつかあります。 このポイントを踏み外すと、使えないシステムを作ってしまったり、はたまたプロジェクト自体が破綻しシステム完成までたどり着けなかったりという事態に陥るケースもあります。そんなポイントをいくつかご紹介します。
守りのDX、攻めのDX
まず、DXには「守りのDX」と「攻めのDX」があります。
「守りのDX」は、現行業務の効率化/省力化/自動化、業務プロセス見直しによる生産性向上、見える化による意思決定支援といったものがあります。
「攻めのDX」は既存商品/サービスの高度化、新事業の創出、新たな価値の創造といったものが該当します。
それぞれで押さえるべきポイントが異なりますので、実施の流れも含め説明します。
守りのDX 進め方のポイント
Step1.現行ビジネスモデル、業務プロセスの整理
・現行業務プロセスを整理し文書化を行う。
特に職人技などの属人化している部分についてマニュアル化を検討してください。
・既に文書がある場合は、過去に作成したものが正しく保たれているか確認する。
ドキュメント類は完成した直後から陳腐化が始まります。
Step2.課題/問題の抽出
・現行業務、業務プロセスから課題/問題を抽出する。
ここで解決策の検討はせずに純粋に課題/問題を感じる部分を抽出してください。
業務プロセスの中のボトルネック部分の抽出は全体最適を図る上で特に重要です。
・課題/問題の抽出は複数の視点から実施する。
上層部の感じる課題と現場が感じている課題には違いがあり、両方ともに重要です。
Step3.解決策の検討
・課題/問題に対する解決策を検討する。
デジタル技術を活用することで解決できそうな部分はプロからの助言を求めましょう。
・解決策による効果もある程度意識する。
仮に効果がそれ程見込めそうにない場合も諦めずに進めましょう。そこに何かのヒントがあるかもしれません。
Step4.実施内容の決定
・課題/問題に対する解決策の採否および各々の実施スケジュールを決定する。
一度にすべてを実施するのではなく、優先度/効果の高いもの、難易度の低いものから実施しましょう。
・決定した実施内容に対する目的・目標および評価基準を明確にする。
目的・目標が不明瞭だと解決策の実行時に迷走してしまうケースがあります。
Step5.解決策の実行
・目的/目標を共有する。
実行時は目的・目標を事あるごとに全メンバーへの周知をお願いします。
・既存プロセスへの執着は捨てる。
既存プロセスへの執着は変革への一番の足枷になります。
Step6.PDCAの繰り返し
・実行結果への評価をする。
評価基準に照らし合わせてCheckを行います。ただし業務プロセス変革からの成果が出るには慣れも必要ですので、すぐには得られないかもしれません。
・PDCAサイクルを繰り返す。
一度実行して終わりではなく、繰り返し実施し成長し続けることが重要です。
攻めのDX 進め方のポイント
Step1.現行ビジネスモデル、業務プロセスの整理
Step1は守りのDXと同様です
Step2.機会(オポチュニティー)の抽出
・現行業務プロセスから自社の強み/弱みを抽出する。
まずは現行業務の足元を見直し、現時点の立ち位置を再確認しましょう。
・強み/弱みをベースに新たな機会(オポチュニティー)を検討する。
現行とまったく異なる変革よりも、今の強み/弱みをベースにした方が実現に近いです。
・強みを伸ばす業務の高度化、強みを活かした新事業の創出・・・
・弱みをカバーする業務改革、弱みを逆手に取った新たな価値の創造・・・
Step3.変革実施の検討
・機会(オポチュニティー)について具体的に検討する。
DXにこだわることなく自由に検討を進めましょう。
・デジタル技術が利用できないか検討する。
デジタル技術は変革の実施を容易にするための手段でしかありません。
Step4.変革内容の決定
・具体的な変革案の採否および実施スケジュールを決定する。
企業としてチャレンジする内容を決定するので経営判断になります。変革を成し遂げるには強い意志とリーダーシップが必要です。
Step5.変革の実行
失敗を恐れずやりたいと思ったらチャレンジする精神を持ちましょう。
1度でも成功すれば勝ちです。仮に失敗しても、そこから何かをつかみ取りましょう。
変革でやっていけないことはありません。積極的にチャレンジしていきましょう。
まとめ
今回ご紹介したポイントは必要条件であり十分条件ではありません。ですので、これさえ押さえれば十分という訳ではありませんが、このポイントを押さえればDX成功に近づくことは間違いないと思います。ぜひご参考にしてみてください。







