今回(第78回)のひびきのサロンは「カーエレクトロニクス特集」 でした。九州を代表する組込みソフト研究者から講演頂くと伴に 研究者と自動車メーカの組込みソフト責任者とのパネルディス カッションも実施致しました。

発表の後は、交流会(軽食、アルコール有)が行われ 自由な意見交換がなされました。

日時 2009年5月28日(木)15:00~19:00
場所 北九州学術研究都市
参加人数 108名
実施内容 15:00~16:30:研究テーマ発表
16:45~17:30:パネルディスカッション
17:30~19:00:交流会

発表内容

フォーマルメソッドに基づくソフトウェア開発と組込みシステムへの適用

【発表者】
九州大学大学院 システム情報科学研究院 情報知能工学部門 教授 荒木啓二郎 氏
【内容】
近年、システムの安心安全に関する要求が益々高くなってきており、それに対する有効な方法として 関心がもたれているフォーマルメソッドに関して、その本質と適用について概説し、併せて、 組込みシステム開発における課題について述べます。

画像処理・認識技術を用いたITS基盤技術への取り組み

【発表者】
熊本大学大学院 自然科学研究科 教授 内村圭一 氏
【内容】
自動車業界で最も注目されている技術の一つに画像処理・認識技術があります。
講演ではこの分野において研究室で取り組んでいるデジタル道路地図,次世代 カーナビゲーションや歩行者認識について概説します。

長崎県央・県北地域における産学官連携による組込みソフト人材育成

【発表者】
佐世保工業高等専門学校 電子制御工学科 教授 川下智幸 氏
【内容】
佐世保高専を中核として、長崎県央・県北地域で展開している産学官連携での 人材育成活動を紹介します。

移動ロボットのシステム制御と組込み技術

【発表者】
長崎総合科学大学 情報学部 知能情報学科 教授 安田元一 氏
【内容】
近年,自動車とロボットの距離はますます近くなっていますが,ここでは移動ロボットの 制御という視点から,移動制御,位置・環境認識など,知能化に関する研究例の紹介を行います。

パネルディスカッション

【パネリスト】
トヨタ自動車(株)BR制御ソフトフェア開発室 部長 林 和彦 氏
上記研究テーマ発表者 全員
【内容】
企業が大学等研究、教育機関に求めているものについてテーマが設定され 様々な取組みの紹介や意見交換が活発に行われました。