今回のサロンは「産業界が求める人材と連携大学院への期待」と題して、北九州学術研究都市連携大学院特別企画として開催しました。
 当日は、連携大学院カーエレコースとカーロボコースの学生、産業界で活躍する先輩技術者、連携大学院で学んだ先輩学生や卒業生が集まり、活発な意見交換や交流が行われました。

日  時 平成26年10月10日(金)15:00~17:20 (懇親会17:30~18:30)
場  所 北九州学術研究都市 技術開発交流センター 交流室B
主  催 公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)自動車技術センター
参加人数 76名
内  容 ■15:00~15:40 【基調講演】
 日産自動車㈱ 第一電子技術開発本部電子アーキテクチャ開発部
  総括グループ エキスパートリーダー  田中 裕史 氏
■15:40~16:00 【講 演】
 九州工業大学 大学院生命体工学研究科 教授     森江 隆  氏
■16:00~16:15 【発 表1】
 早稲田大学 大学院情報生産システム研究科 修士2年 坂口 淳  氏
■16:15~16:30 【発 表2】
   日産自動車㈱ プラットフォーム・車両要素技術開発本部
  シャシー技術開発部 ブレーキシステム開発グループ 和田 佑二 氏
■16:30~17:20 【パネルディスカッション】
 ○コーディネータ
 九州工業大学大学院生命体工学研究科 准教授    我妻 広明 氏
 日産自動車㈱ エキスパートリーダー        田中 裕史 氏
 早稲田大学大学院情報生産システム研究科 修士2年 坂口 淳  氏
 日産自動車㈱                   和田 佑二 氏
 (公財)北九州産業学術推進機構 事業推進担当部長 都甲 猛  氏

セミナー内容

【基調講演】「産業界が求める人材と連携大学院への期待」


【講師】日産自動車㈱ 第一電子技術開発本部
    電子アーキテクチャ開発部
    総括グループ エキスパートリーダー 田中 裕史 氏
【内容】
   産業界が求める人材像は「逞しさ、統率力、協調性、思考力、人間性、基礎知識」などに優れた人材で、連携大学院に対しては、実習などでのグループ学習、ダイバーシティの体験など、学生の能力と可能性を広めさせ、学生が自己を確立し次のステップに自信を持って進めるような取組を期待する趣旨の講演をしていただいた。

【講  演】「連携大学院で学んで欲しいこと」


【講師】九州工業大学 大学院生命体工学研究科
    教授 森江 隆  氏
【内容】
 連携大学院の開設に当たっての自動車やロボットに関する地域のポテンシャル、3大学の強みについて最初に説明された後に、連携大学院での講座、実習の取組み、学生アンケートの結果などを披露された。最後に、カーロボコースの目標として、自動車、ロボットの技術習得、演習などによる実践力の向上、チーム学習による協調性とリーダーシップの育成などについて説明がなされた。

【発 表1】「昨年度、連携大学院を受講して学び得たこと」


【講師】早稲田大学 大学院情報生産システム研究科
    修士2年 坂口 淳  氏
【内容】
 自動車について実践的に学べる連携大学院があったために、北九州学術研究都市の早稲田大学大学院に進学した。広島にある自動車分野の技術系ベンチャー企業に研究インターンシップ体験、オフサイトミーティングでの第一線の技術者にいろいろ質問できる機会を得たことなど、連携大学院では通常の大学院生活では味わえない貴重な経験ができたという話をしていただいた。また、これから就職活動を経験する学生に向けて、自らの経験談を分かりやすく説明いただいた。

【発 表2】「社会に出て感じた連携大学院で学んだことの意義」


【講師】日産自動車㈱ プラットフォーム・車両要素技術開発本部
    シャシー技術開発部 ブレーキシステム開発グループ
     和田 佑二 氏
【内容】
 会社に就職して3年半が過ぎ、業務において連携大学院で学んだことが実践で役立っている趣旨の話をしていただいた。特に、3大学合同のチーム演習では、個性が強いメンバー、留学生など、異なる環境や文化の違いを超えて、目標に向かい取り組む訓練になったことなどの説明をいただいた。

パネルディスカッション

【コーディネータ】
 九州工業大学大学院生命体工学研究科
  准教授  我妻 広明 氏
【パネリスト】
 日産自動車㈱ エキスパートリーダー
  田中 裕史 氏
 早稲田大学大学院情報生産システム研究科
  修士2年 坂口 淳  氏
 日産自動車㈱
  和田 佑二 氏
 (公財)北九州産業学術推進機構 事業推進担当部長
  都甲 猛  氏


【内容】
 自動車業界における業務内容、新人の配属希望と人事ローテーション、社内のコミュニケーションの状況、マーケティング戦略、他社との差別化戦略など、学生の方から積極的にパネリストに質問があり、パネラーからは丁寧に具体的な事例をもとに回答が行われていた。

懇親会


 パネルディスカッション終了後に、懇親会を開催しました。軽食をとりながら、セミナーやパネルディスカッションの時とは違う和やかな雰囲気で意見交換や交流がなされていました。


■おかげさまで、ひびきのサロンは盛況のうちに終わることができました。
ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。