HiBD研究所(代表理事 藤元薫:北九州市立大学名誉教授、東京大学名誉教授)と北九州市立大学は、廃食用油や油脂含有バイオマスから高品質のバイオディーゼル燃料を製造する「接触分解油化技術(HiBD技術)」を確立し、長年に渡りHiBD技術を基にした航空機用バイオジェット燃料製造のための新しい触媒(HiJET技術)の研究開発を行ってきました。

 2018年度からは、新たに環境エネルギー(株)と協力し、HiBD技術とHiJET技術を利用したバイオジェット燃料製造開発へ取り組み、この度、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」において、持続可能な航空燃料(SAF)の国際規格ASTM D7566の「Annex2」を、国産特許技術(特許第6635362号)として初めて達成したことを発表しました。国内の企業や大学などが、国産特許技術を用いて「Annex2」に準拠したバイオジェット燃料の製造に成功するのは初めてとなります。

 HiBD研究所と北九州市立大学と環境エネルギー(株)は、今後、パイロットプラントの製造および安定した連続運転を目指して実証実験を進めます。併せて、SAFの生産をスケールアップする中で得られるデータを活用し、バイオディーゼル、バイオナフサも商用化を目指すことを通じて、日本が掲げる2050年カーボンニュートラルおよび循環型社会の実現に向けて取り組んでいきます。

(一社)HiBD研究所、北九州市立大学、環境エネルギー(株)は、北九州学術研究都市に立地しています。

(一社)HiBD研究所のホームページはこちら → https://hibd.or.jp/
北九州市立大学のホームページはこちら → https://www.kitakyu-u.ac.jp/index.html
環境エネルギー(株)のホームページはこちら → https://www.kankyo-energy.jp/
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)ニュースリリースはこちら → https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101656.html