【SIP採択】ハイブリッド自動車向けSiC耐熱モジュール実装技術の研究開発

2014年09月19日

学校法人早稲田大学
国立大学法人九州工業大学
公益財団法人北九州産業学術推進機構
北九州市産業経済局

 

北九州市内の大学が中心となる研究開発の取り組みがスタート
~ハイブリッド自動車向けSiC耐熱モジュール実装技術の研究開発~



 この度、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP:エスアイピー)/次世代パワーエレクトロニクス」に、北九州市内の大学が中心となる研究開発の取り組みが採択されました。
 この取り組みは、北九州産業学術推進機構が事務局となり、大学、企業をメンバーにした研究会において、SiCパワー半導体の耐熱実装について議論を重ねてきた成果です。
 今後、北九州市が新成長戦略に掲げる「次世代自動車産業拠点の形成」に資する北九州学術研究都市発の大型プロジェクトとして事業化に向けて大きく飛躍することが期待されます。

 

1.採択された研究開発プロジェクトの概要
■ 研究開発プロジェクト名称
「SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)/次世代パワーエレクトロニクス」

■ 研究開発テーマ
「ハイブリッド自動車向けSiC耐熱モジュール実装技術の研究開発」

■ 研究開発の概要
 ハイブリッド自動車(HV)のインバータ冷却系とエンジン冷却系の共用化と、インバータシステムの小型化を可能とする、SiC(炭化珪素)デバイスを用いた新たなモジュール実装技術の開発を行う。高温に対応できるインタコネクション技術(接続技術)、パッケージング技術(封止技術)とSiCパワーMOSの高周波化に対応できる3次元化構造の開発を行う。すでに予備検討をおこなってきた、Niマイクロメッキ接合、応力緩和構造などをシーズ技術として、高耐熱、高周波化を可能とする実装技術、構造を開発し超小型HVインバータの実現を目標とする。

■ 研究体制
 早稲田大学大学院(北九州)-代表、九州工業大学、トヨタ自動車㈱、㈱デンソー、㈱三井ハイテック、㈱ウォルツが中心となり、HVインバータシステムの小型化を目指し、クルマから実装・材料までの一気通貫の研究開発を推進、(公財)北九州産業学術推進機構が支援する。

■ 研究期間(申請期間)
平成26年度~平成30年度

2.「SIP/次世代パワーエレクトロニクス」の概要
 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP:エスアイピー)は、総合科学技術・イノベーション会議が自らの司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメントに主導的な役割を果たすことを通じて、科学技術イノベーションを実現するために新たに創設する10課題のプログラム。
 SIP/次世代パワーエレクトロニクスは、SiCやGaN等の次世代材料を中心に、次世代パワーエレクトロニクスの適用用途の拡大や普及拡大、性能向上を図り、今後一層の産業競争力の強化及び省エネルギー化を推進することを目標。研究開発期間は、平成26年度~平成30年度(予定)、平成26年度予算は22億円。管理法人は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)。

 
印刷用本文 → 【最終版】140919 記者発表資料SIP(SiC高温実装)
 

【お問い合わせ先】
■ SIP「ハイブリッド自動車向けSiC耐熱モジュール実装技術の研究開発」について
早稲田大学大学院情報生産システム研究科  TEL:093(692)5192  担当:巽(たつみ)教授
九州工業大学大学院工学研究院電気電子工学研究系  TEL:093(884)3241  担当:匹田教授

■ 北九州市の産業学術振興施策について
北九州産業学術推進機構 事業推進担当部   TEL:093(695)3685  担当:篠原、都甲
北九州市 産業経済局 新産業振興課   TEL:093(582)2905  担当:小溝、柴田 

 

 

 

新着情報

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〒808-0135北九州市若松区ひびきの2-1
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