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福岡県北九州市の研究開発・産学連携拠点である北九州学術研究都市

福岡県北九州市の研究開発・産学連携拠点である北九州学術研究都市の空撮写真北九州学術研究都市の紹介

北九州学術研究都市とは

2001年4月に「アジアに開かれた学術研究都市」として、「新たな産業の創出・技術の高度化」を目指して、福岡県北九州市若松区にオープンした研究開発・産学連携拠点です。

国内で唯一、理工系の国公私立大学や研究機関、先進企業が同じキャンパスに集まり、先端的な科学技術、特に「環境技術」と「情報技術」を中心に活発な教育研究活動を展開しています。

学研都市に入居している企業紹介

【石けんの製造メーカー】シャボン玉石けん(株) 取締役研究開発本部長兼品質本部長 川原貴佳氏

福岡県北九州市の研究開発・産学連携拠点である北九州学術研究都市に入居しているシャボン玉石けん(株)様の石けん画像

技術の分野において世界一の石けんメーカーを目指す

人にも環境にも優しい無添加石けんが人気のシャボン玉石けんは、九州を代表する洗浄剤メーカーでもある。コロナ禍でも業績を伸ばし続ける同社は2011年、北九州学術研究都市に研究施設「石けんリサーチセンター」を開設した。そこでは石けんだけでなく、泡消火剤など数多くのユニークな商品開発が行われている。

入居した経緯

1910年(明43)に創業したシャボン玉石けんは創業100周年を迎えた時に、もっと石けんを深く掘り下げようと考えました。このため2011年に石けんリサーチセンターを設立して、商品の開発や社会に還元する技術の開発に取り組むことにしたのです。
それ以前の03年には北九州市立大学国際環境工学部の上江洲一也教授(現同工学部長)と共同で、石けん系消火剤の研究を始めていましたし、学研都市にキャンパスを構える北九州市立大学、九州工業大学と複数の産学連携プロジェクトを進めていました。学術プロジェクトをこの場所で行うことで、技術の分野において世界一の石けんメーカーを目指そうと入居を決めました。

どんな研究?

福岡県北九州市の研究開発・産学連携拠点である北九州学術研究都市に入居しているシャボン玉石けん(株)様の研究風景

石けんは天然の油脂からできる混合物です。石けんリサーチセンターでは石けん成分を分解してその効果を研究しています。具体的には洗浄力や泡立ちなどです。あまり知られていませんが、無添加石けんというものは世の中にほとんどありません。合成界面活性剤だったり香料だったりが含まれるのです。天然の油脂には独特の臭いがありますが、当社では油脂の精製度を高めて臭いをおさえる開発も行っています。
界面活性剤の環境への影響調査や、石けんを使った抗カビ剤、インドネシアの泥炭火災向け石けん系消火剤などの研究も行っています。

メリット

福岡県北九州市の研究開発・産学連携拠点である北九州学術研究都市に入居しているシャボン玉石けん(株)取締役研究開発本部長兼品質本部長 川原貴佳氏

大学の先生と距離が近いというのが一番のメリットです。シャボン玉石けんの本社までは車を使えば15分程度とアクセスの良さも魅力です。会社の中にいると外部の情報はなかなか入ってきませんが、本社とは別にオフィスを構えることで大学や市、また北九州産業学術推進機構(FAIS)からさまざまな情報を得られるメリットも大きいですね。
学研都市にはさまざまな分野の企業、また大学の先生がいらっしゃいますが、皆さんと連携が取りやすい環境はとても魅力的だと思います。

企業概要

企業名 シャボン玉石けん株式会社
代表者 森田隼人
所在地 福岡県北九州市若松区南二島2‐23‐1
URL https://www.shabon.com/

【細胞加工技術を提供するツールメーカー】ハインツテック(株) 代表取締役社長 青木睦子氏

福岡県北九州市の研究開発・産学連携拠点である北九州学術研究都市に入居しているハインツテック(株)様の実験画像

世界唯一の細胞加工技術で社会課題を解決する

ガンを始めとする難治性疾患や世界的な人口増による食料品不足、エネルギー危機など人類は多くの課題を抱えている。2021年に早稲田大学の技術シーズを事業化するためのスタートアップとして創業したハインツテックは、細胞加工技術を使ってここ北九州学術研究都市でさまざまな社会課題を解決しようとしている。

入居した経緯

学研都市にある早稲田大学大学院情報生産システム研究科 三宅丈雄教授の研究室にて開発された技術シーズを事業化する目的で、21年の7月に設立しました。三宅先生は生体(バイオ素材)とデバイス(エレクトロニクス素子)を円滑に馴染ませる技術の研究を行っており、本技術シーズはそれらの研究課題のひとつです。ハインツテックは、細胞を扱う企業などに世界初の細胞加工技術を提供し、それらの企業にとっての新事業を開拓することによって、社会課題の解決を後押しすることを目的にしています。いまだ有効な治療法が見つかっていない医療分野のほか、食料や環境分野の課題解決に貢献します。

どんな研究?

福岡県北九州市の研究開発・産学連携拠点である北九州学術研究都市に入居しているハインツテック(株)様が開発した超微細な針が並ぶナノチューブ薄膜の拡大画像

5~10マイクロメートルの細胞1つあたりに対し数本〜数十本の微細な中空針を刺すことで、細胞内への物質導入および細胞からの物質抽出を実現します。中空針の直径は100~700ナノ(ナノは10億分の1)メートルと超微細なもので、この針が並ぶナノチューブ薄膜とスタンプ(注射器)キットを開発、製造しています。細胞への物質導入には従来法として、化学・生物的手法と物理的手法がありますが、化学・生物手法は時間とコストがかかりますし、一方の物理手法は効率が悪く多数の細胞が死滅することもあります。当社のナノチューブ膜スタンプではこれら双方の課題を解決するだけでなく、これまで導入が難しかったタンパク質や細胞小器官など高分子の導入も可能となりますが、このような高分子を高効率に導入できる手法は世界唯一のものです。

メリット

福岡県北九州市の研究開発・産学連携拠点である北九州学術研究都市に入居しているハインツテック(株) 代表取締役社長 青木睦子氏

設立してまだ1年のスタートアップですが、技術開発を行なった三宅研究室に距離が近く、容易にコミュニケーションが取れる点が利点です。大学発ベンチャーとしては、3年間室料を50%減額してもらえる減免措置や、学研都市にある共同のクリーンルームが利用できる点もありがたいですね。特に共同施設に関しては、自費でクリーンルームを構え、微細加工に必要な装置を購入するためには非常に高額な費用がかかりますので、なくてはならない存在です。また学研都市には早稲田大学以外に九州工業大学や北九州市立大学も立地しており、さまざまな分野の研究者と交流を持てる場はほかにありません。今後、さらに多くの研究開発型企業の方が入居され、より活発な交流ができることを期待しています。

企業概要

企業名 ハインツテック株式会社
代表者 青木睦子
所在地 福岡県北九州市若松区ひびきの1番8号
URL https://hyntstech.com/
事業内容 細胞内物質を抽出するためのツール・システムの製造・販売、
それらを用いた細胞加工サービスや共同研究開発

産学官連携の拠点

北九州市立大学 九州工業大学大学院 北九州市立大学 九州工業大学大学院 早稲田大学大学院 福岡大学大学院 早稲田大学大学院 福岡大学大学院

北九州市立大学・大学院(公立)、九州工業大学大学院(国立)、早稲田大学大学院(私立)、福岡大学大学院(私立)の「知」と、地域の企業の「技術」を結び付け、地域の産業を発展させることを目指しています。

大学同士でも共同研究や教員・学生の交流、連携大学院の運営などを行なっています。また、近隣にある産業医科大学や九州歯科大学、北九州工業高等専門学校等とも連携し、北九州学術研究都市から新しい技術やサービスを作り出そうと様々な研究・開発を行っています。

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国際色ゆたかなキャンパス

北九州学術研究都市には約800名(R5.5月現在)の留学生が在席しており、国際色豊かなキャンパスでグローバルな人材を育てています。

留学生のために日本語教育や就職支援のプログラム、また奨学金なども用意し、キャンパスライフをサポートしています。そのほか、地域との交流事業も実施しており、近隣の小学校等とも交流を行っています。

留学生による地域との交流事業

研究機関・研究開発型企業が集積

大学のほか、様々な分野の研究機関や、研究開発型企業、研究を支える支援機関なども数多く立地しています。ひとつのキャンパスに集まることで共同研究や共創活動といった産学連携がよりスムーズに行える場所となっています。

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整った研究・企業立地環境

研究開発に対応した事務系、化学系、機械系等の研究室を各種揃え、ベンチャー企業等が小規模ブースを共同利用できる共同研究室もあります。また、打ち合わせからセミナーまで開催できる貸会議室・貸研修室等があり、研究活動を施設面でサポートしています。

研究室 小規模ブース

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会議室 研修室

施設の利用についてはこちら

半導体微細加工技術の研究開発を支援する施設では、試作や評価等の機材を安価で利用することができます。

そのほかロボット導入やカーエレクトロニクスの技術開発支援、DX(IoTの導入や業務のデジタル化)を推進する施設等も設置しており、企業の研究開発や人材育成、生産性向上の取組みを支援しています。

半導体試作施設

研究開発支援施設についてはこちら

北九州市ロボット・DX推進センター

ロボット・DX推進センターについてはこちら
※外部のウェブサイトに移動します。

研究開発などの支援

(公財)北九州産業学術推進機構(FAIS)は北九州学術研究都市の施設管理を行うとともに、企業・大学の産学連携を支援しています。

「ひびきのAI社会実装研究会」など、先端的で波及効果が高いと予想される技術分野に関するテーマや事業化の可能性の高いテーマについて、産学共同による研究会を企画・運営し、研究開発につなげる活動を進めています。また、国等の資金を活用した産学連携の研究開発プロジェクトを積極的に実施するとともに、研究開発のための補助金制度を設けるなどで、企業・大学の研究開発を支援しています。

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北九州学術研究都市
公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)フェイス
〒808-0135北九州市若松区ひびきの2-1 TEL:(093)695-3111

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