企業・大学等が実施する研究開発に対する支援
大学等の研究機関、市内企業が実施する研究開発や製品化のために助成金を交付し、新技術・新商品の開発を支援しています。
FAISの研究開発に対する支援制度(令和4年度)
○研究開発プロジェクト支援
名称 | 概要 | 対象者 | 補助額(補助率) | 助成期間 |
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シーズ創出・実用性検証事業 | 産業振興の促進に資する分野に関し、実用化を目指すシーズを見出し、その可能性を検証するための研究開発に対して補助金を交付 | 市内大学等 (1)若手・チャレンジ枠 (2)一般枠 |
100万円以内(1/1) ※生産性向上に資するロボット等に関するものは300万円以内 |
単年度 |
実用化研究開発事業 | 産業振興の促進に資する分野において、技術の高度化・製品の実用化並びに新産業の創出を目指す研究開発に対して補助金を交付 | 市内企業等 |
中小企業 500万円以内(2/3) |
単年度 |
令和4年度採択実績
【シーズ創出・実用性検証事業】23件
採択テーマ名 | 申請大学等 | |
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若 手 ・ チ ャ レ ン ジ 枠 |
旋回窓の視界性向上に向けた3Dプリンタによる試作開発と機能性評価 |
北九州市立大学 |
航空レーザー計測により得られた点群からの不要点自動除去アルゴリズムの開発 | 北九州市立大学 | |
柔軟メカニズムを応用した2自由度手首関節機構の開発と小児筋電義手への応用 | 早稲田大学 | |
現場特有のエッジAIのためのマルチタスク学習を達成するマルチリードアウトレザバー | 九州工業大学 | |
IoT機器用自立電源として活用可能なハロゲン化ペロブスカイト熱電変換材料の開発 | 九州工業大学 | |
段差踏破が可能な伸縮脚を有するリムレスホイール型ロボットの開発 | 九州工業大学 | |
導電性スポンジを利用した触覚を有する真空吸着パッドの開発 | 九州工業大学 | |
一 般 枠 |
Bioactive glass配合再生医療材料を用いた象牙質・歯髄複合再生治療法の確立による歯の保存 | 九州歯科大学 |
幹細胞の運命決定を可視化し運動器再生医療を加速させるツールMscPrismの応答感度を改良し実用化に向け前進する | 九州歯科大学 | |
テープ状形状記憶合金素子を用いたリハビリトレーニングロボットグローブ用骨格構造アシスト機構の開発 | 北九州市立大学 | |
異物探索効率を高める食材用照明のための調光調色技術の開発 | 北九州市立大学 | |
移動型アーム式ロボットによる縦型木材積層構法を用いた木造住宅建設法の開発 | 北九州市立大学 | |
振動スピーカーを用いた超小型軽量歩行促進器の実用化開発と検証 | 早稲田大学 | |
介護職員の腰痛リスクを低減する技術の実用化開発と検証 | 九州工業大学 | |
組換えタンパク質の高効率生産を目指した機能性ペプチド発現植物の構築 | 九州工業大学 | |
高温発熱回収に向けた薄膜状酸窒化物電素子の開発 | 九州工業大学 | |
新規環状ビスナフタレンジイミド修飾電極によるCOVID-19検出の試み | 九州工業大学 | |
ダイヤモンド超高耐圧パワーデバイスの実用化に向けた微細化プロセスの確立 | 九州工業大学 | |
遠隔医療/看護ロボットに搭載できるビデオカメラの目のジェット流のデバイスを用いたハイブリッド型高精度血圧連続計測システムの開発 | 九州工業大学 | |
吊り下げられた対象物を高速視覚制御するための三次元追跡技術の開発 | 九州工業大学 | |
深層強化学習とARによる難把持物体の最適ピック&プレイスの自律作業化とロボット導入コストの低減 | 九州工業大学 | |
柔軟不定形物の擬似骨格推論ニューラルネットワークモデルの構築と,骨格情報を含んだデータセットの半自動生成法 | 九州工業大学 | |
超音波を用いた食品内および食品裏の異物検知に関する研究 | 九州工業大学 |
【実用化研究開発事業】4件
採択テーマ名 | 申請企業等 |
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非溶解型美容用マイクロニードルの実用化 | 三島光産(株) |
タブレットを用いた高齢者向けの水分補給促進アプリ(ツール)の実用化開発と検証 | BlancheNeige 山内 幸治 |
北九州産の希少な完全非加熱ミルクセラミド原液の量産化開発 | (株)FILTOM |
血球系浮遊細胞を標的とするナノ注射器と物質導入システムの開発 | ハインツテック(株) |
◎旭興産グループ研究支援プログラム
令和4年度採択実績
【若手研究者ステップアップ支援】2件
採択テーマ名 | 申請企業等 |
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天然歯と同様の機能を持つ次世代人工歯の開発 | 九州歯科大学 |
温泉バイオエンジニアリングを用いた生物学的メタネーション | 北九州市立大学 |
FAIS助成制度の主な成果事例(令和4年度採択テーマより)
【研究テーマ】 北九州産の希少な完全非加熱ミルクセラミド原液の量産化開発
【申請企業】株式会社FILTOM
市内の牧場である濱崎デイリーファームやアレルギーテスト法開発を担当した北九州市立大学などと連携し、牛乳を使用した化粧品用新素材「生ミルクセラミド」の開発に世界で初めて成功しました。また「生ミルクセラミド」を配合した化粧品も同時に開発し、R5年4月から販売を開始しています。
国等の資金を活用した研究開発プロジェクトの推進
「成長型中小企業等研究開発支援事業(経済産業省)」等、国等の資金を活用した産学連携の研究開発プロジェクトを積極的に実施しています。
令和4年度は、各大学における受託研究等と合わせて373件のプロジェクトに取り組みました。
外部資金の積極的な獲得
北九州学術研究都市における外部資金の受入状況の推移(大学およびFAISの合計)
近年の主な研究開発プロジェクト
経済産業省 | |
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次世代太陽光発電向け円筒型太陽電池システムの研究開発 【戦略的基盤技術高度化支援事業】 |
R1年度~R3年度 1億2,264万円 |
三次元技術を用いた地域社会への貢献を目的とした高度測量技術に関する研究開発 【戦略的基盤技術度化支援事業】 |
R1年度~R3年度 1億2,580万円 |
5G対応高周派用材料(ガラス・セミラック・テフロン等)への分子接合とメッキ技術を融合した高周波対応次世代メッキ技術の開発 【戦略的基盤技術度化支援事業】 |
R1年度~R2年度 1億154万円 |
内閣府 | |
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ハイブリッド自動車向けSiC耐熱モジュール実装技術の研究開発 【戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)】 |
H26年度~H30年度 8億4,000万円 |
JST | |
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スマート社会創造に向けたソーシャルイノベーション研究開発・実証拠点 【世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム】 |
H27年度~H28年度 3億3,500万円 |
文部科学省 | |
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IoTによるアクティブシニア活躍都市基盤開発事業 【地域イノベーション・エコシステム形成プログラム】 |
H28年度~R2年度 2,150万円 |
微細加工プラットフォーム 【ナノテクノロジープラットフォーム事業】 |
H24年度~R3年度 1億円 |
FAISが支援した研究開発プロジェクトの主な事例(Go-Tech、サポイン)
経済産業省補助事業 | 研究開発名/企業(補助事業期間) | 支援内容 |
Go-Tech事業 | 港湾コンテナ基地における蔵置作業効率を最大化する蔵置アルゴリズムのシステムを開発/株式会社シスコム(令和4年度〜5年度) | 応募申請支援、初年度研究支援 |
サポイン事業 | 三次元技術を用いた地域社会への貢献を目的とした高度測量技術に関する研究開発/株式会社コイシ(令和元年度〜3年度) | 補助事業終了後の事業化支援 |
サポイン事業 | 次世代太陽光発電向け円筒型太陽電池システムの研究開発/株式会社フジコー(令和元年度〜3年度) | 補助事業終了後の事業化支援 |