企業・大学等が実施する研究開発に対する支援

大学等の研究機関、市内企業が実施する研究開発や製品化のために助成金を交付し、新技術・新商品の開発を支援しています。

FAISの研究開発に対する支援制度(令和3年度)

○研究開発プロジェクト支援
名称概要対象者補助額(補助率)助成期間
シーズ創出・実用性検証事業 産業振興の促進に資する分野に関し、実用化を目指すシーズを見出し、その可能性を検証するための研究開発に対して補助金を交付 市内大学等
(1)若手・チャレンジ枠 (2)一般枠

100万円以内(1/1)

※生産性向上に資するロボット等に関するものは300万円以内

単年度
実用化研究開発事業 産業振興の促進に資する分野において、技術の高度化・製品の実用化並びに新産業の創出を目指す研究開発に対して補助金を交付 市内企業等

中小企業 300万円以内(2/3)
その他 300万円以内(1/2)

※生産性向上に資するロボット等に関するものは500万円以内

単年度

令和3年度採択実績

【シーズ創出・実用性検証事業】20件
採択テーマ名申請企業・大学








パワーデバイス向け新規高耐熱性実装材料・ニッケルナノ粒子-アルミニウム粒子接合材の組成最適化検討および実用性評価

早稲田大学
《ロボ》アーム型ロボットによる縦型木材積層構法を用いた木造住宅建設工法の開発 北九州市立大学
スマートビジョンに基づく産業ロボットの環境認識技術 九州工業大学
外乱環境下でのエネルギー効率の良いリミットサイクル規範型2足歩行ロボットを実現するための制御理論の構築 九州工業大学
ハロゲン化ペロブスカイトの熱電交換材料の研究開発:AIを援用した素材開発 九州工業大学
塗布プロセスを用いた高温域で使用可能なナノ複合熱電膜の開発 九州工業大学
《ロボ》超音波センサを用いた定量的な柔軟弾性物の硬さ計測 九州工業大学
《ロボ》人工林の主な樹種であるスギ、ヒノキの高精度かつリアルタイムな樹種識別 九州工業大学


幹細胞の運命決定を可視化しハイスループットスクリーニングを可能とすることで運動器再生医療を加速させるツールの開発 九州歯科大学
どこでも安定して着座姿勢の取れるウェアラブルチェアの実用化開発と検証 早稲田大学
《ロボ》国際標準に基づく生産プロセスデータ統合により実現するKPI評価システムの開発 九州工業大学
階段を昇降できる3次元配送ロボットの開発 九州工業大学
自律型エネルギー施設における太陽光パネル及び蓄電池を用いた電力充放電システムの開発 九州工業大学
高効率電力活用を実現するダイヤモンド超高耐圧デバイスの研究 九州工業大学
携帯電話端末が発生する4G/LTE信号の電波強度観測による人数推定技術 九州工業大学
《ロボ》協働ロボットの生産性向上を実現する球駆動式全方向移動装置用のマニプレータ統合制御装置の開発 九州工業大学
《ロボ》無限格子抵抗ネットワークの特徴を利用した低コスト触覚センシング 九州工業大学
《ロボ》不規則な動きをする対象物のビジュアルフィードバック制御のための位置姿勢の予測技術 九州工業大学
《ロボ》ばら積みされた食品などの不定形ワークの姿勢・把持点推定システムの構築と学習データ半自動生成法 九州工業大学
《ロボ》中食産業の自動化・ロボット化に向けた深層強化学習を用いたFAロボットシステム 九州工業大学

※《ロボ》:生産性向上に資するロボットや関連装置等に関するもの


【実用化研究開発事業】3件
採択テーマ名申請企業等
ドローン機能と特殊センサーで大型構造物の点検を効率化するロボットシステムの開発 新日本非破壊検査(株)
IOTによる介護施設、医療現場での排泄対応作業の軽減化とクラウドサービスの開発と事業化 ひびきの電子(株)
コンプライアントメカニズムから発想を得た柔軟格子構造による関節装具の開発 (有)有薗製作所

※法人名は採択時の名称

◎旭興産グループ研究支援プログラム

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令和3年度採択実績
【若手研究者ステップアップ支援】2件
採択テーマ名申請企業等
人工皮膚応用に向けた微小圧力センサマイクロアレイの開発と生体実装 九州工業大学
遠隔在宅診療に向けた無線式生体計測レンズの開発 早稲田大学

FAIS助成制度の主な成果事例(令和元年度採択テーマより)

【研究テーマ】 一般臨床歯科医向けAIを活用したクラウド型口腔粘膜疾患診断支援システムの開発

【申請企業】株式会社ブラテック

 口腔粘膜疾患には口内炎から口腔がんまで様々な疾患がありますが、一般臨床歯科医ではこれらの疾患の緊急度を診断するのが難しいため、専門医の診断に頼らざるを得ないのが現状です。
 本研究は、口腔粘膜疾患に対する知識の少ない一般臨床歯科医でも簡便に日常歯科診療の現場で活用できる業界初のクラウド型口腔粘膜疾患診断支援システムを開発し、専門医頼りの現状を打開するものです。


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国等の資金を活用した研究開発プロジェクトの推進

 「戦略的基盤技術高度化支援事業(経済産業省)」や「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム(文部科学省)」等、国等の資金を活用した産学連携の研究開発プロジェクトを積極的に実施しています。
 令和2年度は、各大学における受託研究等と合わせて361件のプロジェクトに取り組みました。

外部資金の積極的な獲得

北九州学術研究都市における外部資金の受入状況の推移(大学およびFAISの合計)

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近年の主な研究開発プロジェクト
経済産業省
次世代太陽光発電向け円筒型太陽電池システムの研究開発
【戦略的基技術高度化支援事業】
R1年度~R3年度
1億2,264万円
三次元技術を用いた地域社会への貢献を目的とした高度測量技術に関する研究開発
【戦動的基盤技術度化支援事業】
R1年度~R3年度
1億2,580万円
5G対応高周派用材料(ガラス・セミラック・テフロン等)への分子接合とメッキ技術を融合した高周波対応次世代メッキ技術の開発
【戦動的基盤技術度化支援事業】
R1年度~R2年度
1億154万円
内閣府
ハイブリッド自動車向けSiC耐熱モジュール実装技術の研究開発
【戦的イノベーション創造プログラム(SIP)】
26年度~30年度
8億4,000万円
JST
スマート社会創造に向けたソーシャルイノベーション研究開発・実証拠点
【世界に誇る地域発究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム】
27年度~28年度
3億3,500万円
文部科学省
IoTによるアクティブシニア活躍都市基盤開発事業
【地域イノベーション・エコシステム形成プログラム】
28年度~R2年度
2,150万円
微細加工プラットフォーム
【ナノテクノロジープラットフォーム事業】
24年度~R3年度
1億円

FAISが支援した研究開発プロジェクトの主な事例(サポイン)

【事業名】次世代太陽光発電向け円筒型太陽電池システムの研究開発
【実施企業】(株)フジコー(北九州市戸畑区)
【研究期間】令和元年8月27日~令和4年3月31日
【事業費】3年間で約1億2千万円(内2/3の約8千万円が補助金として助成された)
狙い 円筒型太陽電池ユニットの実現、全体システムの実現、更なる低コスト化の実現
技術 円筒形状、蛍光灯構造、ガラス管封止技術、ペロブスカイト太陽電池
成果 円筒型の優位性が保てる市場⇒農地向(導入ポテンシャル 436GW)(市場規模:農地の0.1%設置で872億円)
課題 寿命と価格のトレードオフ
体制 (株)フジコー 研究実施機関(プロジェクトリーダー)
電気通信大学 研究実施機関(サブリーダー)
ウシオ電機(株) アドバイザー
CKD(株)
FAIS 事業管理機関

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ロボット・IoT・AI等を活用した生産性向上支援事業
~(旧)スマートものづくり応援隊事業~

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1.生産性向上スクールの開催

製造現場の管理者・現場リーダーなどを対象に、生産性向上や新事業開拓に必要なロボット・loT・AIといった新技術を身に付けるための研修を実施

【実施時期】 令和3年8月~12月(全12講座)
【内容】   生産性向上のための基礎編、IoT編、ロボット編など
【受講者数】 延べ231名

2.中小企業への専門家派遣

ロボット・loT・AI等といった新技術の導入実績を持つ専門家を派遣し、課顆解決に向けたアドバイスを実施
派遣回数:計106回

スクールのカリキュラム(令和3年度)

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