北九州TLOの事業概要
大学等の研究成果を活用した新規事業の創出、新製品の開発あるいは産業技術の高度化を促進するため、研究成果の特許化や企業への技術移転を通じ、産と学の「仲介役」の役割を果たしています。また、創出された新規事業等より得られた収益の一部を研究者に還元することで、新たな研究資金を生み出し、大学等の研究の更なる活性化をもたらすという「知的創造サイクル」の原動力にもなっています。
※TLOとは、Technology Licensing Organization(技術移転機関)の略称です。
技術分野 | 生産技術・新素材 |
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発明名称 | 「マイクロ波を用いた減圧乾燥方法及びその装置」 特許第4474506号 |
技術概要 | 減圧チャンバー内に収納した乾燥物にマイクロ波を照射するとともに減圧チャンバー内に微量の大気を導入することで、常温で短時間にほぼ完全な乾燥を可能とした。食材(ホタテ、アワビ、野菜、果実、生鮮排出物)、電子部品用絶縁紙、液晶ガラス蒸着表面、塗料、衣服、木材などの高速、低温、省エネ乾燥装置に適用できる。 |
管理番号 | A116 [ 移転状況 : 受付中(※契約企業有) ] |
技術分野 | エネルギー・環境・運輸 |
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発明名称 | 「クロマトグラフ/質量分析装置における定量精度の向上法」 特許第4953175号 |
技術概要 | 質量分析装置などにおいては、定量イオンのピーク強度はマススペクトルの変化の影響を受けるため、チューニングを行うたびに標準物質を測定、検量線を作成する必要がありますが、本発明はこれを不要にし、チューニングを行うタイミングの違いにかかわらず、見かけ上マススペクトルを一定にする方法です。 |
管理番号 | A189 [ 移転状況 : 受付中(※契約企業有) ] |
北九州TLOの特徴
- 平成12年4月19日に国の承認を受けており、技術移転や産学官連携、中小企業支援事業に実績のあるFAISが事業主体です。
- 研究者に対する出資制や企業に対する会費制を採っていないため、どなたでも気軽に利用し易い環境が整っています。
- 研究者による技術指導、技術相談の仲介を行います。
- 技術シーズの事業化のため、共同研究や各種助成制度斡旋などのサポートも行います。
- 平成30年3月末までに、特許出願件数335件、技術移転件数222件(※)と、着実に成果を挙げています。(※:九工大保有特許1件を含む)
- 連携TLOの技術の紹介も出来ます。
◆連携TLO→九大TLO/山口TLO/農工大TLO/鹿児島TLO
北九州TLOの仕組み
承認・認定TLO
承認・認定TLOとは「大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律」に基づき事業計画が承認・認定された技術移転事業者のことです。
- 承認・認定TLO一覧 https://www.jpo.go.jp/toppage/links/tlo.html
官公庁
- 特許庁 https://www.jpo.go.jp/index.html
- 工業所有権情報・研修館(INPIT)http://www.inpit.go.jp/
- 発明推進協会 http://www.jiii.or.jp/
このページについてのお問い合わせ先
公益財団法人北九州産業学術推進機構<FAIS> 産学連携センター
特許化・技術移転