Vol.7 シャボン玉石けん株式会社

北九州市内の産学連携の推進を目的に、大学、研究機関、企業等で構成された北九州学術研究都市(以下、「学研都市」)。産学連携の「産業」を担う、企業や研究機関等も学研都市内の施設に入居されています。現在、学研都市に入居している企業や研究施設の皆様に、入居理由やメリット、現状などをうかがいました。

研究開発機能を集約し、「イノベーションラボ北九州」から新たな価値創造へ

 「健康な体ときれいな水を守る。」という企業理念のもと、無添加※石けんの製造・販売を続けるシャボン玉石けん株式会社。
 2026年4月、研究開発力の強化とオープンイノベーションの推進を目的に、研究開発拠点を北九州学術研究都市内に移転、新たに「イノベーションラボ北九州」を開設しました。研究・開発機能を集約し、大学や企業との連携を深めながら、新たな価値創造を目指しています。
 今回は、取締役研究開発本部長の川原貴佳氏にお話を伺いました。
※無添加:香料、着色料、酸化防止剤、合成界面活性剤 不使用

Q. ラボを学研都市に開設した理由は

A. 事業成長に伴う生産能力の拡充を進める中、本社工場にあった研究開発部門を移転しました。 北九州市立大学との共同研究講座や九州工業大学等との共同研究をさらに発展させるため、産学連携環境が整う北九州学術研究都市を選びました。 これまで分散していた研究・開発機能を集約したことで、基礎研究から製品開発まで一体となって取り組める体制が整い、新たな価値創造につながることを期待しています。

Q. ラボでのおもな研究内容は

A. ラボでは、北九州市立大学との共同研究による石けん系消火剤の開発をはじめ、液体石けんの機能向上や新製品開発など、石けんの可能性を広げる研究を進めています。 また、新たにバイオ実験室を整備し、細胞や微生物を用いた評価試験を社内で実施できる体制を構築しました。 これにより、抗菌性や安全性評価など、より高度な研究開発が可能になっています。

Q. 大学・FAISに期待することは

A. 学研都市には大学や研究機関、企業が集積しており、多様な専門分野との交流から新しい技術や事業が生まれることを期待しています。 「HIBIKINO ODORIVA」のような交流の場も活用しながら、イノベーションラボ北九州を企業や大学の研究者が気軽に集う「オープンラボ」として育てていきたいと考えています。 また、FAISには産学連携や共同研究をつなぐ役割を今後も期待しています。

Q. 今後の展望は

A. 今後は無添加石けんの研究に加え、新たな分野への挑戦も進めていきます。 大学や企業との連携をさらに深め、異分野の知見を取り入れながら、新しい研究テーマや事業の創出を目指します。 また、化学系だけでなくバイオ系や情報系など幅広い人材の採用・育成にも力を入れ、北九州学術研究都市から社会課題の解決につながる新たな価値を発信していきます。

[企業概要]

企 業 名 シャボン玉石けん株式会社
代 表 者 森田 隼人
本社所在地 福岡県北九州市若松区南二島2-23-1

U R L https://www.shabon.com/